【オフィス中庭の石材ベンチ洗浄】

湿度・暗所環境の中、特殊汚れに対応した2段階のクリーニング


中庭ベンチの特殊清掃をご依頼いただきました

今回は、オフィス中庭に設置されている石材製ベンチの洗浄作業をご依頼いただきました。
屋外に常設されているため、風雨や湿度の影響を受けやすく、長期間にわたり蓄積した汚れの除去が目的です。


初回洗浄で感じた汚れの特徴とアプローチ

初回作業時、目立った汚れとして以下が確認されました。

  • 樹脂のような付着物
  • コケ

これらの汚れに対しては、アルカリ系および酸性系の洗剤を使い分けながらアプローチしました。
ただし作業当日は「雨上がり」「高湿度」「夜間照明下」という厳しい環境下での作業となり、視認性や乾燥性の問題から、完全な仕上げまでは至らず。
それでも、全体的な印象としてはかなり改善され、特にコケの除去効果は顕著でした。


再洗浄時の追加調査と発見

初回洗浄から3日後、天候が安定した状態で再洗浄に伺いました。すると新たに以下のような特徴が見えてきました。

  • 依然として残る樹脂系汚れ
  • 表面だけでなく石材内部に根を張るカビ
  • 全体はきれいだが、部分的に茶褐色の再汚染が浮き出ている

この浮き出た茶褐色の汚れについては、内部から浮き上がる“石材のサビ”である可能性が高いと判断しました。
天然石材に含まれる鉄分が湿気や洗剤反応により酸化し、表面に現れる現象です。


今後の対処方法とご提案

現時点での洗浄作業により、大部分の汚れは解消しましたが、**「さらに美観を求める場合」**は次の対処をご提案します。

  • サビ取り専用薬剤の使用:酸化鉄の除去に特化したクリーナーで部分洗浄
  • コーティング施工による色合わせと保護:サビ跡を目立たなくし、再汚染や水分侵入を予防

定期的なメンテナンスを含め、石材の長寿命化と美観維持を両立できるようサポートしてまいります。


まとめ:屋外設備にも“適切な手入れ”を

中庭ベンチのような屋外設備は、どうしても汚れが蓄積しやすい場所です。しかし、材質や汚れの種類に応じた適切な対応をすることで、美観と機能の両立は可能です。
今後も当社では、細かな素材分析と現場対応力を活かし、企業施設の美観維持に貢献してまいります。

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